アルミサッシの現場塗料処理について

アルミサッシの現場塗料処理について

はいさい、(株)まつけん設計の設計士、松川幸四郎です。今日はどしゃ降りでした。相当な雨量だったので現場は大慌てでしたね。

先日アルミサッシの取付け時に、

「まつけんさん、サッシがはまりません」

と連絡を受けたので、おやつのケーキをほっといて現場に急行しました。

確かに窓枠が入らない。(後々確認して見たところ、アルミ屋の発注ミスでした。)

RC躯体をはつるわけにはいかないので、再度アルミサッシを加工することにしました。

後日しっかりと施工が完了し、ひと安心しました。チャンチャン

その時にアルミ屋さんに教えてもらったのですが、その場で切ってはめる事もできるそうですが、結構めんどくさいそうです。そのため一度持ち帰ることになりました。その事を少しだけ調べたので、メモとして紹介します。

アルミニウム合金は表面に膜がある!

アルミサッシは錆びにくく、耐久性がいいのが特徴です。それでも表面処理を行うことが防食対策として重要になってきます。

アルミニウム合金素地への「陽極酸化皮膜処理」

アルミニウムは酸素と化学反応を起こしやすく、自然に薄い膜を形成します。しかしこの薄い膜は破れやすいのでそこから腐食されてしまいます。

そのため「陽極酸化皮膜処理(アルマイト)」もしくは「化成被膜処理」による表面処理が必要になってきます。

→腐食を防ぎ、長持ちさせる
→塗料を塗りやすくなる下地の役割

アルミサッシの現場での塗膜処理

この処理は工場で表面処理を行われます。そのため現場で加工する場合には、

①コンクリートやモルタルなどのアルカリ性材料と接触する場合は「耐アルカリ塗料(ウレタン樹脂系やアクリル樹脂系)」を用いて絶縁処理を行う。

②電食の恐れがある場合には、塗膜処理を行ない、電気的絶縁を行う。

以上の2つの絶縁処理が必要になってきます。

これが面倒だから、可能であれば一度持ち帰って加工するんですね。納得しました。